労働問題

企業活動はいつの時代にも、労働問題とともにあったといっても過言ではないかもしれません。
どの時代の経営者も、どの時代の労働者も、仕事という共通する課題を抱えていたのです。
しかしながら、労働問題として取り扱われるテーマは時代により変わっています。

ひと昔前までは、労働者の健康を直接的に害するような公害的な労働問題に対して、集団で労働争議が行われるケースが数多くありました。
一方現在では、労働者の精神衛生等にも関わる労働環境の問題などに対して、個別で労働争議行われるケースが増加しています。

たとえば、残業代の支払われないいわゆるサービス残業による長時間労働について、個別の労働者が労働基準監督署などの外部機関を利用しながら企業と交渉し、解決を目指すという方法が増えているのです。
これは、インターネットの普及により、労働問題に対しての問題意識が向上し、その解決方法についても容易に調べられる状況になったことが背景にあると考えられています。

また、企業と労働者の間で労働紛争が行われるというのではなく、労働者が一方的に社会に対して企業内の問題を告発するような事例もあります。
SNSの普及にともない、企業にとってはいわゆる炎上状態となりやすい状態になったため、レピュテーションリスクは以前にもまして非常に高くなっているのです。

いまや労働問題は、企業と労働者だけの問題にとどまらず、企業の取引先や顧客との関係性にも大きな影響を及ぼす問題となっています。
労働問題でお悩みの経営者の方は、弁護士にご相談ください。

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